トーマス・パルティを獲得すべきでない3つの理由
Josh Sippie氏のコラムの紹介です。
ー誰もがトーマス・パルティの獲得に賛成しているように感じるが、彼の獲得が"正解"ではない3つの理由を紹介する。
トーマスの獲得以上に賛成意見の多い獲得候補は他にいないだろう。トーマスの移籍解除金は4500万ポンドで、10年以上にわたる活躍が見込める選手だ。
しかし、トーマスの素晴らしさがさかんに話題になる一方、彼の欠点はあまり話題にならない。彼は二コラ・ペペと同様に正真正銘のワールドクラスの選手ではない。期待を持ちすぎると失望してしまうだろう。
以下ではトーマスが高額な移籍金に見合わない3つの理由を紹介する。
ゲンドゥージの存在
マテオ・ゲンドゥージは中盤を改革するために獲得した選手だ。若さ故の多少の未熟さはあるが、いずれ中盤をワンランク上へ押し上げるだろう。
在籍初年度の昨季の活躍は素晴らしく、思い通りのプレーを披露し自らの価値を急速に高めた。しかし今季はコンディションが整わず出場機会を失っている。
彼は再び定位置を獲得しなければならないが、昨季の活躍で本来の実力は証明済みだ。同じポジションの新たな選手を獲得すれば、彼に余計な不満を抱かせるだろう。
高額な移籍金
契約解除金(4500万ポンド)が設定されており、移籍金交渉の必要がないのはプラスの要素だが、その金額は安くない。トーマスの獲得はアーセナル史上最も高額な契約の一つになり得るが、それほど高額な移籍金を支払ってまで欲しい選手ではない。
現在、グラニト・ジャカ、ダニ・ セバージョス(レンタル)、ルーカス・トレイラ、マテオ・ゲンドゥージといった中盤の選手が揃っている。
先発メンバーにはこのうち2人しか入らないことを考えると、十分な選手層だ。 ジャカとセバージョスは絶妙なコンビを組み、中盤で汎用性を発揮する。
この現状において、新たに中盤の選手を獲得することにさほど意味を見出せない。最終ラインには高額な投資が必要で、オーバメヤンとラカゼットが放出されれば前線にも補強が費用だ。
どのポジションの補強がより重要かは明白だろう。
オフェンス能力の欠如
アルテタ監督は全選手に”すべてをこなす”ことを求める。チームのエースでウインガーのオーバメヤンでさえも守備をしなければならない。
そしてディフェンダーも攻撃参加を求められる。アルテタ監督は巧みなボールスキルを要求し、それを備えるムスタフィとダビド・ルイスは重用されている。
ミッドフィルダーも汎用性を求められ、それはトレイラとゲンドゥージが出場機会を失っている理由の一つだ。彼らはアルテタ監督の要求通りにプレーすることに努めている。
トーマスのオフェンスのスキルは高くない。チャンスの創造力に欠け、攻撃に脅威を与えられる選手ではない。
そのため彼がアルテタ監督の戦術の下でプレーする場合、オフェンスの能力を向上させる必要がある。さもなくば彼より攻撃的な要素を持つ他のミッドフィールダーが起用されるだろう。
Josh Sippie
https://www.transfermarkt.com/thomas/profil/spieler/230784
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