ベジェリンは焦らなければならない
Arsenal: Hector Bellerin should be worried
ーエクトル・ベジェリンのコンディションが上がらない一方、新加入のセドリック・ソアレスはデビュー戦でゴールを決めた。ベジェリンは焦らなくてはならない。
ベジェリンは数年前からアーセナルの右サイドバックの座を独占している。負傷離脱時でさえも常にナンバーワンの選択肢として考えられてきた。しかし今、おそらく彼のキャリアの中で初めて、ベジェリンはプレッシャーにさらされている。
その理由は2つある。
1つ目は彼自身のコンディションだ。ベジェリンはこれまでにもパフォーマンスレベルの低下に悩まされたことがあるが、その多くはケガが原因だった。
リーグ戦で3000分以上プレーした2017/18シーズンは、足首を痛めたことが原因で試合に出られなくなってしまった。昨季は前十字靭帯を断裂する大けがを負った。
第二の要因はポジション争いである。これまでアーセナルには、ベジェリンと先発の座を争う選手がいなかった。
メイトランド＝ナイルズはサイドバックでのプレーを拒否しており、昨年まで在籍したリヒトシュタイナーは明らかに彼より劣っていた。
しかし現在、ベジェリンは危機に立たされている。
ベジェリンは今季途中にケガから復帰して以来、低調なパフォーマンスを続けている。もちろん大怪我から復帰してくる選手には時間的な猶予が必要とされるが、3ヶ月間の中断を経た彼のコンディションは相変わらず悪い。
そのため、彼が以前の姿に戻れるかを疑問視する声も出ている。
そして新加入のセドリック・ソアレスがライバルとして現れた。ノーリッジ戦でデビューしたソアレスはゴールを決めただけでなく、シャープな動きを見せ、素晴らしいクロスを放ち、ベジェリンよりもインパクトを与えた。
またアルテタがセドリックについて、試合後の記者会見で次のように語った。
「前にも言ったがソアレスはおそらく我々の選手の中でも最高のクオリティを持っている。彼が在籍することをとても嬉しく思う。ケガで大変な時期もあったが、彼はアーセナルに大きなエネルギーをもたらしてくれた。彼は今日のデビュー戦でゴールを決め、我々は勝ち点3を手に入れた。完璧な夜だった。」
しかし、これでベジェリンの終わりが見えてきたわけではない。アルテタは彼に大きな信頼を寄せており、怪我から復帰した彼のひたむきさを称賛している。
しかし今は危うい状況だ。ベジェリンは焦らなければならない。
Andrew Dowdeswell
