アーセナルHUB

愛するアーセナルの情報を発信していきます

ジャカがアーセナルの未来を担えない3つの理由

Andrew Dowdeswell氏の記事の紹介です。

 

ーアルテタ監督の下で復活を遂げたグラニト・ジャカ。しかしアーセナルの将来を担う存在ではない。その理由を3つ紹介する


グラニト・ジャカは4年前に3500万ポンドの移籍金でアーセナルに加入。ヴィエラの退団以来失っていた中盤での強さをもたらす気が強くて技術も高いセントラルミッドフィルダーとして迎え入れられた。

しかし彼はそうした資質に欠けていた。彼は有能な選手であるが、多くの欠点がある。アルテタ監督の下での復活を遂げたがアーセナルの将来を担う選手だとみなされるべきではない。

以下がその3つの理由だ。

プレス耐性の低さ

かつてはビッグクラブのみがハイプレスの守備戦術を採っていた。後方に残されたスペースでカウンターを受ける可能性があるため、大きなリスクを伴う戦術である。そのため下位のクラブは後方にスペースを与えるのではなく、自陣後方に引いてスペースを消す戦術を採っていた。

しかし最近では下位のクラブでさえハイプレスの戦術を採る。90分間低い位置で守り、ゴールを死守する戦術は持続困難だ。ときには機能してもシーズン全体を通じて維持するのは簡単ではない。下位のクラブはトップレベルの選手でさえプレスに手を焼くことを認識し、上位のクラブに対してハイプレスの戦術を採るようになった。

そしてこうしたクラブがアーセナルとの対戦時にはジャカをターゲットにする。ジャカはプレスをかけられた状況でボールを受けるのを非常に苦手とし、パニックに陥ってパスを急いで頻繁にポゼッションを失ってしまう。

ジャカは左足に過度に依存するため、相手チームは狙いを定めやすい。そして彼はプレスから逃れようと不要なドリブルをしてしまう。

現代のフットボールでは全ての選手が厳しいプレスのもとでボールを受けることに慣れていなければならない。相手チームは彼の弱点を綿密に分析しそれをターゲットにしており、アーセナルの後方でのプレーに支障をきたす。

スピードの欠如

トップレベルのサッカー選手でアスリート能力がないことは深刻な問題だ。中にはセルヒオ・ブスケッツのような例外はいる。彼には爆発的なスピードはないが、ポジション取り、体の使い方、優れたパスセンスとテクニックでアスリート能力の不足を補っている。

ジャカも同様にアスリート能力が不足しており、ボールを追っても相手のアタッカーに振り切られ、ほとんどボール奪取をすることができない。そしてスピード不足によりファールをしてしまう場面が散見される。

そしてジャカはアスリート能力の不足を他の能力で補えていない。彼は時折ピンポイントのパスを出すが一貫性に欠け、簡単にプレーできる場面を危険な場面にしてしまう。またディフェンス意識が低くスピード不足によりカバーリングが遅れている。

最低限のアスリート能力なしでトップレベルで活躍出来る選手はほとんどいない。ロドリやファビーニョ、ネマニャ・マティッチのようなアスリート能力に依存しない選手でさえ体のサイズ、フィジカルの強さ、加速力を活かしてプレーする。しかしジャカにはそれがない。

アルテタ監督の戦術への依存

ジャカの最近のフォームは非常に向上している。守備の役割が軽減され、彼の広いパスレンジが効果的に使われており、アルテタ監督の下である種のルネサンスを享受している。

しかしジャカのパフォーマンスが向上した理由は彼の能力が向上したからではなく、アルテタ監督が特殊な4-2-3-1のシステムを採用しているからだ。ジャカは左のセントラルミッドフィールダーで起用され、ポゼッション時には左のセンターバックの位置にシフトする。

これにより中盤でのハイテンポなプレーから離れてプレスを受けにくくなり、ルックアップしてプレーを選択するための広大なスペースと時間が与えられている。この役割においてジャカはロングパスという長所を活かし、アスリート能力の欠如、低いプレス耐性、左足への依存といった弱点を最小化できる。

ジャカはアルテタ監督の戦術的アプローチで守られている。賞賛されるべき戦術ではあるが、同時にそれはジャカの選手としての限界を示している。 アルテタ監督が彼に特別な役割を与えなければ、現在のレベルでプレー出来なかっただろう。

したがってジャカは選手としての制限が大きすぎる。優れた選手だがワールドクラスには成り得ない。

ジャカはアーセナルの未来を担う存在であるべきではない。

Andrew Dowdeswell

 

グラニト・ジャカ - Wikipedia

Granit Xhaka - Player profile 19/20 | Transfermarkt

昨日の記事

ウィリアンを獲得すべきでない3つの理由 - アーセナルHUB

参照記事

paininthearsenal.com