ウィリアム・サリバがアーセナルのディフェンスラインにもたらすもの
Aidan Randall氏の記事の紹介です。
今夏にアーセナルに加入するウィリアム・サリバは、今季もサンテティエンヌで素晴らしい活躍を見せている。
この記事では、ウィリアム・サリバの今季のパフォーマンスを分析する。
出場成績
サリバは今季途中のハムストリングスの負傷と骨折のため、シーズンの幾らかを棒に振ってしまった。今季のリーグ戦の15試合を欠場している。
サリバの負傷離脱はサンテティエンヌの不安定な成績と重なっている。サリバが出場したリーグ戦12試合の勝率は33.3%。それに比べ、サリバが出場していないリーグ戦15試合の勝率は20%に過ぎない。
さらにサリバが出場した試合のうち4試合で、サンテティエンヌはクリーンシートを達成しているのに対し、サリバ不在の場合は1試合でしかクリーンシートを達成できていない。サリバは17試合に出場し、1583分の出場時間を記録している。
ディフェンス能力
サリバは90分間に3.4回の空中戦を試みている。今季のリーグアンでは、合計40回の空中戦のうち65%の勝利を収めている。自陣での32回の空中戦での勝率は56%だ。
また、サリバのインターセプト能力は特筆すべきものである。彼は今季、70回のインターセプトを記録している。90分平均で約4回のインターセプトを記録していることになる。
またサリバは、合計223回のボール奪取を行っており、そのうち19回は敵陣でのものである。平均すると、90分あたり13.7回のボール奪取を記録しており、これは今季のリーグアンで2番目に高い。
サリバの90分あたりのデュエル数は6.21回で、勝率は76.71%であり、リーグアンでは28位の数字だ。
パスとドリブル
サリバは今季757本のパスのうち89.6%を成功させており、ボールの扱いに非常に慣れている。彼は平均して90分あたり44本のパス、93.3本のロングパスを出している。
今季のサリバの58本のロングパスの成功率は62%だ。
彼はしばしばサイドバックのポジションから反対側のサイドバックやウインガーに斜めのボールを通している。さらにサリバには、中盤の選手やストライカーへの縦パスを通す技術がある。
彼は90分あたり14.9本の縦パス、4.6本のパスをファイナルサードに通している。
ドリブルにも長けており、ウパメカーノと同様に、ディフェンスラインからボールを運ぶことが出来る。サリバは今季、25回のドリブルを試み、成功率は64%だ。
まとめ
サリバはハイラインでプレーし、そしてポジションセンスでカウンター攻撃を防ぐことができる。デュエルでの勝率やボール奪取回数の多さは彼にそれが可能であることを示している。
彼のスピード、体格、冷静さは、デュエルのときに効果を発揮する。そしてパス回数の多さは、彼がボールプレイヤーに必要な技術を持っていることを示している。
潜在的な負傷再発のリスクを抑えられれば、サリバは期待通りの活躍をし、アーセナルのレベルを引き上げるだろう。
彼はアルテタが選手に求める要求を満たしている。自信に満ちていて、ボールコントロールが巧みで、プレミアリーグのディフェンダーとして必要とされる基準を満たしている。
サリバの長期的なパートナーを見つけることは、アーセナルの課題になるだろう。
Aidan Randall
前回の記事