アーセナルの獲得候補"アクセル・ディサシ"のプレー分析
Ben Duhem氏の記事の紹介です。
アクセル・ディサシは今季リーグ1で27試合の先発出場を果たしており、ランスの守備を支えている。ランスはリーグ最高の守備力を誇り、今季の失点数はわずか21だ。
以下では、ディサシのディフェンスでの役割を詳しく分析し、そこから見える彼の特徴を分析する。
ポジショニング
ディサシはスライディングタックルが得意な選手で、ボール奪取に優れた選手だ。今季は90分あたり平均で4.6回のインターセプトを記録している。
また彼は、運動量が多く、抜群の加速力で、相手の動きに合わせて素早く走る方向を変えることができる。そしてこれらを可能にするのは、何よりも彼のポジショニング能力の高さである。
上の写真は、ムバッペと対峙したときのディサシのポジショニングを示している。彼はムバッペのスピードを警戒し、距離をとっている。ムバッペの足元にボールが入っても、裏にボールを出されても対応できる適度な距離だ。
また、スピードがない相手選手に対しては、上の写真のように、距離を詰めたポジショニングをとる。
ディサシには裏にボールが出されても十分対応できるだけの速さがあり、相手がボールを受けるとすぐにチャレンジできる位置をとっている。
ディサシは相手に合わせて、適切なポジショニングをとれる選手だ。
プレーの読み
ディサシは潜在的な危険を見抜くことができる選手だ。相手をマークしながらも、パスコースを読んで、インターセプトをするなど、いくつかのことを同時にこなす知性を持っている。
上の写真はPSG戦でのワンシーンだ。ディサシは前線に上がったマルキーニョスのマークにについているが、ボールを持つディ・マリアからのパスを受けようとするネイマールの動きを察知し、インターセプトをした。
ディサシは潜在的な危機を察し、ピンチを未然に防ぐ選手である。
パスと推進力
ディサシは90分平均で46.8本のパスを出し、成功率は85%である。自陣での成功率は93%で敵陣での成功率は66%だ。自陣ではボールロストをほとんどしない選手である。
彼は自身のパスセンスに自信を持っており、積極的にポゼッションに参加する。
上の写真の様に、ディサシはキーパーがボールを持つとすぐに下がり、ボールを要求する。彼はボールを受け取ることを恐れない選手だ。
自陣深くに下がることで、相手のプレッシングを受けにくくし、右サイドバックが前に出ることを可能にしている。
またディサシはボールを持って前進することで、相手からのプレッシャーを引きつけ、味方のためにスペースを作ることができる。
上の写真のシーンでは、ディサシは足元でボールを受け取り、PSGの中盤のブロックが残したスペース(黒三角)を察知している。彼は落ち着いてボールを前に出し、相手選手からのプレッシャーを受けながらもボールを運んだ。
そして相手を十分引き付けたところで味方にボールを出した。
Ben Duhem
Axel Disasi - Player profile 19/20 | Transfermarkt
昨日の記事
アーセナルの獲得候補”フセム・アウアー”の3つの長所 (フセム・アワール) - アーセナルHUB
参照記事