アーセナルがウィリアンを獲得すべきでない理由
Andrew Dowdeswell氏の記事です。
"プログレス・ストッパー"という言葉はアメフトの監督のビル・パーセルズ氏による造語だ。その言葉の定義とは、"同じポジションの才能のある若手の成長を阻む選手"である。
たとえば、ジャカは現在の実力はゲンドゥージよりも優るかもしれないが、後者のポテンシャルの方がはるかに高い。同様にラカゼットはアーセナルの最も重要な選手の1人だが、エンケティアの方が長期的な構想に適した選手である。
もちろんジャカやラカゼットは不要な選手ではなく、彼らは先発に値する選手だ。しかし彼らの伸びしろには限界が見え始めており、控えにはより大きな伸びしろを持った若手選手がいる。
したがって、ジャカやラカゼットは若手の成長を妨げている選手という言い方もできる。
アーセナルのウィリアン獲得への関心が報じられているが、彼は完璧な"プログレス・ストッパー"の一例である。
ESPN紙のホルヘ・ニコラ氏によると、アーセナルは今夏のウィリアン獲得レースをリードしているという。アーセナルがウィリアンを獲得に本腰を入れるかは分からないが、本当ならば、大きな判断ミスになるだろう。
ウィリアンは今夏で32歳になるので、ウイングとして長期的な戦力にはならず、サラリーは決して安くはない。そして最も重要なことは、彼が"プログレス・ストッパー”であるということだ。
今季の活躍はいまひとつだが、ペペは育成する価値が大いにあり、、サカ、マルティネッリ、ネルソンは、若さと才能を兼ね備えた選手たちだ。
特にネルソンは今季試合に出られず苦戦しているが、アルテタは彼の能力を高く評価しており、彼の将来を信じている。アルテタは、プレミアリーグやFAカップで時折、ペペの代わりにネルソンを先発させてきた。
ウィリアンがペペのバックアップとして加入すれば、ネルソンの序列をはさらに下がるだろう。ウィリアンは実力のある選手ではあるが、辛抱強く見守れば、ネルソンは彼以上の選手になれるだろう。
ウィリアン獲得は非合理的だ。若くなく、ハイサラリーであり、アーセナルには才能のある若手がいる。彼は"プログレス・ストッパー"の最たる例であり、アーセナルは彼を獲得すべきでない。
Andrew Dowdeswell
ウィリアン・ボルジェス・ダ・シウヴァ - Wikipedia
Willian - Player profile 19/20 | Transfermarkt
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