アルテタがアーセナルにもたらした5つの変化
Andrew Dowdeswell氏の記事の紹介です。
ーアルテタ監督が就任してから3ヶ月が経った。この記事では彼がクラブにもたらした5つの変化を紹介する。
ペップ・グアルディオラの下でアシスタントを務めたミケル・アルテタの監督就任から3ヶ月経ち、彼は自身の能力を証明している。
以下が彼がアーセナルにもたらした5つの変化だ。
若手の起用
若手選手の育成はアーセナルの重要な理念であり、アルテタは就任以来その理念に従っている。
彼は18歳のブカヨ・サカを左サイドバックでコンスタントに起用し、サカは4アシストを記録した。マルティネリはオーバメヤンの出場停止中に先発出場し、3試合で2ゴールを挙げた。
エンケティアはラカゼットの代わりに起用され431分で3ゴールを挙げており、ネルソンはポーツマス戦で素晴らしいパフォーマンスを披露した。ゲンドゥージやウィロックも起用しており、アルテタは若い才能を育てる意欲を示している。
守備の向上
アルテタ就任前の15試合で無失点の試合はわずか1回で合計28失点を喫していたが、彼はこの悲惨な守備をすぐに改善した。
彼の就任後の15試合で無失点の試合数は7回に上り、失点はわずか12だ。エメリの下では61%の試合で5本以上の枠内シュートを相手に許していたが、アルテタの下ではその数字はわずか30%にまで半減している。
就任前に比べ、1試合あたりの平均インターセプト数が2.1回増え、1試合あたりの総走行距離は1.66 km増えた。アーセナルはアルテタの下でより組織的になり、より高いインテンシティと集中力を持ってプレーしている。
中堅選手の選手の復活
アルテタは中堅選手を若手と完全に入れ替えるのではなく、彼らにもチャンスを与えた。
エジルは未だ稼働率が高くないものの、これまで以上に奮闘している。ムスタフィはチェルシー戦で決定的なミスを犯した後、見事に復調した。
トレイラは本来のポジションに戻り、セバージョスは先発に復帰してから良いパフォーマンスを見せ、ペペはポテンシャルを見せ始めている。
そして1月にアルテタから残留を説得されたジャカは、彼に最適な現在の戦術の下で素晴らしいパフォーマンスを披露している。アーセナルの復調には中堅選手の復活が大きく寄与している。
明確な戦術
おそらくエメリの下での最大の問題は明確な戦術の欠如であった。彼の英語力は低く、簡潔で強固な戦術を浸透させられなかった。そして度々システムや戦術を変更し、チームに混乱をもたらしてしまった。
アルテタはすぐにこれを変えることに着手した。彼は選手交代後に数回3バックに変更したのを除いて全ての試合で4-2-3-1を採用しており、それぞれのポジションに明確な役割を与えている。
攻撃的な左サイドバック、カバーのために最終ラインに加わる左のセントラルMF、相手を間延びさせるためにワイドに立ち位置を取る右ウイング、ボールロストの際に守備をする右サイドバックなどである。
現在のアーセナルの戦術には確実性があり、選手はその恩恵を受けている。
クラブの文化の改善
アーセナルのチーム内の文化は、長年にわたる深刻な問題だ。ベンゲルの下でも低調なパフォーマンスが許されてしまう雰囲気があり、結果としてチームは衰退していった。アルテタはその状況を変えようとしている。
「逃げる奴はいらない。仕事に責任を持つべきだ。これが出来ない奴はここには不適格だ。」 アルテタは就任時に選手にこう言った。
その後初戦のボーンマス戦後、彼は再びその思いを口にした。「我々はより献身的になった。選手たちは情熱を持っていた。我々がチームに伝えようとしているのは、このクラブのためにプレーするという責任だ。」
選手たちは責任を問われるようになり、より多くのことを求められている。文化を変えることが今季のアルテタの目標であり、その影響は凄まじいものがあった。
Andrew Dowdeswell
昨日の記事
降格の可能性が高いクラブからアーセナルが獲得すべき3選手 - アーセナルHUB
参照記事