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セドリックとの契約の背後に潜む大物代理人の影

Arsenal and Cedric: The agent's shadow looms large

 

アーセナルはセドリック・ソアレスと3年契約を結んだ。そこには大物代理人の影が潜んでいる。


ラウール・サンジェイがアーセナルフットボールディレクターに就任し、裏で多くの権力を掌握して以来、クラブは特異なメソッドで運営されてきた。

代理人、コネクション、裏取引、テーブルの下の現金取引といった手段でクラブは補強を進めている。

サンジェイは信頼できる代理人と取引を行っている。もちろんこれが常に不利益になるわけではない。リバプールは2018年2月から2019年1月までの間に、エージェント料で4380万ポンドを費やした。

そしてアリソン、ケイタ、ファビーニョシャキリを獲得し、タイトルを獲得した。

しかしリバプールのエージェント料への出費とアーセナルのそれとの間には決定的な違いがある。

リバプールは分析に基づいたスカウトアプローチを使用して、世界中のサッカーを調査し、最高の才能を見つけて、クロップのサッカーに適応させる。

リバプールは、これらの選手を獲得するためにエージェント料を出費しなければならないことを認めているが、リバプールは上層部と親交のある代理人に多額のエージェント料を支払っているわけではない。

その点でサンジェイのやり方とは大きく異なる。彼は分析や膨大なスカウティングネットワークを使っているわけでもなく、知的で洗練された意思決定で選手を見つけてから代理人に交渉をしているわけでもない。

彼はまず代理人の元へ行き、どのような選手が契約可能かを訊き、それに基づいて意思決定をしているのだ。

今週、サンジェイと親交のある代理人主導の新たな契約が結ばれた。アーセナルサウサンプトンのセドリック・ソアレスと3年契約を結んだ。セドリックはレンタル移籍後に完全移籍に移行することとなった。

経験豊富なプレミアリーグの選手をフリー移籍で獲得することを批判するのはナンセンスに聞こえるが、この契約へ疑問を抱くのはフェアなことだ。

セドリックは1月に加入して以来、まだ1分もプレーしていない。ほとんどの時間を怪我人として過ごしている。彼は一度も召集メンバーに名を連ねたことがない。

ではアーセナルがセドリックと契約した理由は何なのだろうか。

明らかな関連性が1つある。セドリックの代理人はジョーラブシャンだ。サンジェイとジョーラブシャンは非常に仲が良い。ジョーラブシャンはアーセナルのファンで、多くの試合を観戦している。

彼は昨夏にダビド・ルイスとの契約を仲介し、アーセナルはミスの多いプレーに年間で2400万ポンドを支払うことになった。

1分もプレーしていないセドリックと完全移籍の契約を結んだことには、重大な疑問が投げかけられるべきだ。決断の背後には大物代理人の影が大きく立ちはだかっている。

Andrew Dowdeswell

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