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ウィリアンへの関心の裏にちらつく大物代理人の影

ー今夏のウィリアン獲得への関心を報じられるアーセナル。この報道が暗示していること。それは代理人がクラブの補強戦略を支配しているということだ。


大物代理人フットボールシーンにおける役割は重要だ。しかし彼らの中には顧客選手やクラブのことをを気にかけず、高額移籍で発生する手数料にしか関心がない者もおり、それは現代のフットボールが抱える闇の部分となっている。

アーセナルはこれまで大物代理人との付き合いを避けてきた。ヴェンゲル監督は彼らの理念に疑念を抱き、代理人との付き合いに深入りしなかったのだ。

しかしヴェンゲル退任後のスカウト部門のトップであるスベン・ミスリンタートは大物代理人とのコネクションをアーセナルにもたらした。

現在フットボールディレクターであるラウル・サンジェイは自らのコネクションありきの補強戦略をとる。そしてテクニカルディレクターのエドゥ・ガスパールはスカウティングネットワークを拡大し、新たな獲得候補の発見のために自らの人脈を使っている。

エドゥはコリンチャンスフットボールディレクターの職に就いていた時の同僚である大物代理人のキア・ジョーラブチアンと非常に親しい間柄だ。

アーセナルはすでにジョーラブチアンの顧客であるセドリック・ソアレスダビド・ルイスの2人を獲得したが、どちらの2人の獲得も現段階では手放しで称賛できるものではない。そしてレイバン・クルザワなどその他の顧客選手にまでアーセナルは興味を示している。

ジョーラブチアンは先週のウェストハム戦など、今季のアーセナルの試合に頻繁に訪れるようになった。彼は明らかにクラブと密接なつながりを持っており、彼自身と彼の顧客選手のためにクラブを利用している。

そして現在新たなビッグネームへの関心が噂に上がるようになった。

ーウィリアンである。

ウィリアンはチェルシーとの契約が終了する今季終了後のアーセナルへの移籍の可能性が報じられている。彼は来季に32歳となりサラリーは安くない。膨らみ続ける選手のサラリーに頭を悩ませるクラブにとって大きな負担となるだろう。

そして彼の単一シーズンにおけるゴール数とアシスト数の合計が15以上を記録したことは一度もない。チェルシーのようなビッグクラブの前線の選手としては合格点とは言えない数字だ。

ウィリアンの移籍金は無料であり悪い補強ではないが、その移籍自体が暗示することは極めておぞましい。アーセナルの補強方針は人脈でつながった自己中心的な大物代理人によって決められているのだ。

これは現代フットボールに不可欠な進歩的で分析的なプロセスではなく、リバプールのなどの数クラブが導入したやり方にすぎない。トップレベルのフットボールにおける大きな害悪であり、クラブに壊滅的な被害をもたらすだろう。

Andrew Dowdeswell

 

ウィリアン・ボルジェス・ダ・シウヴァ - Wikipedia

Willian - Player profile 19/20 | Transfermarkt

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