来季のエジル残留が悲惨な事態につながりかねない3つの理由
Andrew Dowdeswell氏の記事の紹介です。
エジルのアーセナルでの時間は終わりを迎えようとしている。彼は2年半前に週給35万ポンドという高額な契約を結んで以来、クラブは多額のサラリーを支払ってきた。しかし今週彼の代理人は、エジルの来季の残留を示唆した。
しかしそれが悲惨な事態になり得る3つの理由を紹介する。
新たに契約を延長する可能性
エジルはアルテタの下で、エメリ政権下のときとは比べ物にならないパフォーマンスを見せている。より一層ハードワークし、ポゼッション時のクオリティはとても高い
アルテタは4-2-3-1の中心に彼を据えていた。しかしこの状況において、968分の出場で1ゴール1アシストしか挙げていない。
もちろんエジルにはまだ価値がある。彼はアルテタの下で10番の役割を果たすことができる唯一の選手だ。しかし彼が世界最高レベルの数字を挙げていたアーセナルでのキャリア序盤の創造性には及ばない。
彼がもう1年在籍した場合の最大の懸念点は、アーセナルが彼の現在の価値よりも遥かに高額なサラリーで再度契約延長する可能性があることだ。
エジルの全盛期は終わっているが、アーセナルは時に義理堅く、非合理的な決定に至る可能性がある。
若手の台頭
アルテタはアーセナルで長期的な再建計画を行っている。彼は3年後、4年後には4位以内に入り、タイトルに挑戦できるチームを組み立てたいと考えている。そして来季はタイトル獲得が難しいことは分かっているだろう。
エジルはアルテタの長期的な構想の一部ではない。オーバメヤンやラカゼットなどのベテラン選手の多くに同じことが言える。
現時点ではアルテタが長期的な構想に含むべき若手選手を見極めることの方が価値がある。そして攻撃的な中盤の選手の中には、大きく期待される2人の選手がいる。
ウィロックはシーズンを通じてエジルの控えに回っている。彼はプレミアリーグではあまり活躍していないが、高いスキルを持っている。ボールを運ぶのが得意で、運動能力が高く、パワフルで、ペナルティーエリア内に走りこんでゴールを決められる。
エジルが先発することで、今季の彼の成長は妨げられていると言えるだろう。
そしてスミス・ロウにはエジルのような細かな動きと空間認識力があり、今季はハダースフィールドにレンタルされている。今夏で20歳になる彼は、エジルの長期的な後継者になる可能性がある。
彼とウィロックの成長のためには、より多くの出場機会が与えられなければならない。
超高額なサラリーとCOVID-19の影響
エジルは安い選手ではない。2019年では世界で8番目に高額なサラリーを受け取る選手だった。エジルの年俸は1820万ポンドであり、例え安い移籍金で放出したとしても、アーセナルはペペの分割払いの移籍金支払の負担を軽減することができる。
アーセナルは持続可能な財政状況を維持しなければならない。クラブは倹約的でなければならず、資金を効率的に活用することが求められる。シティやユナイテッドのように自由にお金を使うことはできない。
アーセナル・サポーターズ・トラストによると、シーズンの残り試合が無観客で行われた場合、クラブは2020年5月までに1900万ポンドの損失を被る可能性があるという。
もし来季も無観客の状況が続けば、20/21シーズンに1億4400万ポンドの損失を被ると予想されている。
世界中の多くのフットボールクラブと同様に、アーセナルも財政的に窮地に立たされている。エジルの法外なサラリーを払い続けるのは困難になるだろう。
Andrew Dowdeswell
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