アーセナルのトーマス・パルティの獲得には選手放出の代償が伴う
The Short Fuseというサイトの記事の紹介です。
過去5年間の移籍市場のバブルは、前代未聞の膨張を見せた。ヨーロッパの強豪クラブは莫大な資金を投資し続け、移籍市場の記録は次々と破られている。
しかしヨーロッパ中のクラブがCOVID-19のパンデミック影響で財政的に逼迫する現在の状況においてこのバブルは崩壊する可能性がある。
パンデミックの前でさえ、アーセナルの会長スタン・クロエンケは移籍市場での莫大な投資を避けてきた。
シーズンの残りの試合が無観客で開催された場合は、190億円の損失が予想されており、今後の移籍市場に大きな影響を与えるだろう。この世界的な危機によりアーセナルの移籍市場で使える予算はより一層厳しいものとなるはずだ。
アトレティコのトーマス・パルティはアーセナルの獲得候補のトップの1人である。彼は絶対的な存在に欠けるアーセナルの中盤を間違いなく強化するだろう。しかしトーマスの契約解除金4500万ポンドは、アーセナルにとって大きな負担となるはずだ。
アーセナルはトーマス獲得のゴーサインを出したと報じられているが、選手放出がなければ、彼の獲得はないだろう。
では誰が放出されるべきか。
今季不振のラカゼットとトーマスのトレードは、大きく節約ができる選択肢だ。
一方で選手放出で資金を調達するというやり方もある。
選手の市場価値は今回のウイルスの流行により大きく下がる可能性があり、ジャカやムスタフィ放出候補の市場価値も大きく下落するはずだ。
ムヒタリアンとエルネニーはローン先への放出が既定路線となっているが両者の放出額の合計は2500万ポンド以下になるだろう。
ジャカの市場価値は減少傾向にあり、移籍金は多く見積もっても1500万~2000万ポンド程だろう。彼ら3人をうまく放出出来ればトーマスの獲得資金の目途が立つはずだ。
オーバメヤンはアーセナルの最も市場価値のある選手だ。しかし彼の後を継ぐストライカーが不在の状況でアーセナルに彼を放出する余裕があるだろうか。
またサカ、ウィロック、メイトランド=ナイルズ、スミス・ロウのなどの大きな才能を持つアカデミー出身選手が数多くいるが、ホームグロウンの選手はクラブにとって大きな価値があり、彼らの放出はナンセンスだ。
トーマスはアーセナルの中盤に大きな貢献をしてくれるだろう。アトレティコのアカデミー出身の彼は、シメオネの下でヨーロッパの最高の守備陣を支えてきた。
アルテタがアーセナルにハイプレスの戦術を導入するためには、トーマスのような選手が必要だ。
しかし彼の獲得には選手の放出という代償が必ず伴うだろう。
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